2011.08.02
この現場、きっかけはアパートの大家様からの浴室天井修理のご依頼でした。
現場で状況を確認すると、
1階の部屋の浴室の天井が垂れて落ちかけていました。
修理自体は簡単にできると判断しましたが、
問題はなぜこの天井がこれほど劣化したのか、ということでした。
そして天井を解体してみると一枚目の写真のように水滴が滴っていました。
滴っている周辺の材木は水分を含み劣化していました。
2階の浴槽を支える柱も朽ちて落ちています。
取りあえずはこの柱の補強をしないと危険な状況です。
また、早急に水漏れの原因を見つけなければなりません。
柱材を組み、風呂の重量を支える構造を作ります。
これで風呂が抜け落ちる心配はなくなりました。
さて、次は水漏れの原因追究です。
確認できる水の経路は2階の床下、1階の天井までです。
その辺りから辿って行ければ一番いいのですが、
1階天井と2階の床になる部分は隙間が小さく覗く事もままならない感じです。
こうなると2階床下か1階天井の解体が必要です。
ですのでまずは解体の必要の無い2階天井での雨漏りの可能性を調べてみました。
結果はどこにもそれらしい痕跡はありませんでした。
仕方なく1階天井を解体して隙間から探します。
もしかしたらと思っていた2階の排水、給水のパイプにも異常はありません。
そしてやっと痕跡を見つけました。
2階のお風呂の中ほどからの漏水の様です。
お風呂の使用時のみに水漏れが起き、それ以外は現象が出ないために
発見するのに苦労しました。
漏水個所の外側からガラス繊維と樹脂を何度も塗り重ねて補強します。
これで水漏れも止まりました。
しかし、これだけの亀裂が出来ているということは、
他にもあるかも知れないと思い、2階のお風呂を確認させて頂きました。
それが下の写真です。
予感は的中、かなりのクラック(ひび割れ)がありました。
これでは次の水漏れが始まるのも時間の問題です。
大家様に修理をお勧めしました。
このような状況の場合、いくつか方法があります。
一つはお風呂そのものを新品に交換してしまうというもの、
もう一つは浴槽のみの修理です。
前出の方法ですと今回の場合、お風呂のユニットの出し入れの為に、
壁面、開口部の解体と復旧、そして下地及び配管の工事が必要になる為、かなりの高額となります。
また、今回は浴槽以外の劣化が少ないこともあり、浴槽の修理を提案させて頂きました。
コストもさることながら、工期も短くできるのもメリットです。
方法としてはまず下地を削り、修理、調整を施します。
次にガラス繊維を貼り込みながら樹脂で固めていきます。
そして最後に塗装して更に表面の調整と磨きをして完成です。
イメージとしては既存の浴槽の内側にもう一回浴槽を作り直す感じです。
新品と言っても過言でない程に美しく仕上がりました。
これでもう何も心配なく安心してお使い頂けます。
綺麗になった浴槽でくつろいで頂けると幸いです。
今回の様な事例は他にも多々あります。
その現象がなぜ起こっているのか、をしっかりと調べた上で対応しないと
後々、更に大変なことになってしまう事もあります。
お客様の立場に立ってベストな提案をさせて頂きます。
お気軽にご相談ください。
お待ちしております。



